最近の特殊詐欺被害発生について連日のように報道がありますが、四日市北署管内でも、先月特殊詐欺事件の発生がありました。

6月23日夕方、三重郡川越町の女性(70歳代)の自宅に川越町役場職員のヤマダを名乗る男から「保険料の還付金がある。口座番号を教えてほしい」と言われ答えると、金融機関のイトウを名乗る男に代わり「防犯のためにキャッシュカードを新しくする必要がある。女性職員が取りに行く」などと言われ、自宅に訪れた女にキャッシュカード4枚が入った封筒を手渡してだまし取られるという事案です。

しかし、この70代女性はすぐに家族に相談し、だまし取られたキャッシュカードの金融機関へ連絡し、幸いにも預金を引き出される被害には遭わずに済みました。

北署管内では昨年の同時期と比べ、発生件数が1件増加しています。では県内は?と見てみると、なんと5月末で昨年比55件増加、被害額も約6500万円増えています。

ダントツで発生件数が増えているのは、架空請求詐欺です。今、20代~30代の若い世代の方が、携帯電話に「サイトの未納料金がある」などとメールが届き、連絡先に電話して電話の相手に言われるままにプリペイドカードを購入、番号を教えてそのカードの利用権を奪われるケースが多発しています。

身に覚えのないメールは無視、削除の対応をお願いします。

また「サポート詐欺」というPCやスマホがウイルス感染したというニセの画面を見せられて、その回復のためにサポートするという名目でお金を振り込ませる詐欺も発生が報告されています。

そして私にも「当選しました」というメールが最近届きました。何でも一億円が当たったそうで…ホントならどんなに嬉しいか。どこかに応募した覚えも宝くじを買ったこともないのに、そんな大金が当たるなんてことまずありえません。

でも巧妙なやり口でこのようなうたい文句にダマされる人も少なからずいらっしゃるのです。

この当選金を受け取るには保証金が必要だと言われ10万円を振り込ませる―という具合で当選金をもらえるはずがお金を払わされたという結果に終わります。

また、運送会社を装って「荷物をお届けしましたが、不在でしたので持ち帰りました」といったSMSが届くことがあります。

これは連絡先に電話をかけるとあなたの個人情報が聞き出されてしまいます。

普通一般に荷物を届けて留守だった場合は「不在票」がポストなどに入れてあるはずです。電話はかけないようにしましょう。

このように落ち着いて考えれば「おかしい」と気づくことも、なぜかダマされてしまうのが特殊詐欺です。

どうか皆さん、『私は大丈夫、ダマされない』とか『わたしのところにはかかってこない』と自分は大丈夫と思い込まず、常に警戒を怠らないようしてください。お金の話が出たら、相手が誰であれ、まずは要注意です。

不審者情報も周辺で聞かれます。日の暮れるのが遅くなり、時間の観念が少しずれてしまう頃、いったん家に帰ってから出かける場合、一人になってしまう時が危険です。

明るい人気の多い明るい場所を選び、防犯ブザーやホイッスルなど携行しすぐに使えるよう準備しておきましょう。

スマホ画面などを見ながら歩くことはもっとも危険な行為です。絶対にやめましょう。

R5.7.4 鈴鹿・警察官騙り

R5.7.4 亀山 還付金

R5.6.28 四南・鳥羽 還付金

R5.6.30 四北 還付金