いつもお世話になっております。

新年度に入って息つく間もなく、気づけばゴールデンウイーク目前となりました。

いま私たちを取り巻く国内外の状況は、心が痛むことが多く発生しています。

猛威を振るっていた新型コロナ感染症は少し落ち着き、ニュースでは交通死亡事故や特殊詐欺の発生の他、凶悪事件、強盗殺人事件など、これまでの発生内容と違ってきたように感じます。

実際、三重県内でも犯罪認知件数は、平成14年からずっと右肩下がりで減少してい
たものが、昨年令和4年は一転して250件増加となりました。

特に「特殊詐欺」「住宅侵入事案」「子どもへの声かけ事案」が増加傾向にあります。

今回の絆ネットでは、いま報道でもよく取り上げられる「住宅侵入事案」と「特殊詐欺」についてお知らせします。

まず特殊詐欺について、4月中旬から発生した経緯をご紹介します。幸い四日市北警察署管内では4月の被害発生がありませんでした。

『特殊詐欺事件の発生』

①2023年04月13日(四日市西署)
4月12日夕方、四日市市の女性(60歳代)の自宅固定電話に市役所職員のヒサノを名乗る男から電話があり、「増税の関係で介護保険の差額の返金があります。今日中にATMで手続きをすれば還付金を受け取ることができます。」などと言われ
四日市市内の金融機関に設置されたATMから現金約100万円を振り込み、だまし取られる特殊詐欺事件が発生した。

②2023年04月13日(四日市西署)
4年11月夕方、菰野町の女性(60歳代)の自宅固定電話に、役場の介護保険担
当のウエダを名乗る男から電話があり、「介護保険の払い戻し手続きの封筒を送ったのですが、返信がなかったので電話しました。今日にでも手続きをすれば還付金を受け取れます。ATMへ行ってください。」などと言われ、菰野町地内の金融機関に設置されたATMから現金約29万円を振り込み、だまし取られる特殊詐欺事件が発生した。

③2023年04月17日(亀山署)
4月14日昼過ぎ、亀山市の女性(70歳代)の自宅パソコンに、「ウイルスに感
染しました」等とのメッセージと電話番号が表示されたため、同番号に電話すると、ファイアウォールテクニカルサポートの職員を名乗る男に、「解除するためにはお金が必要」などと言われた。

女性がコンビニエンスストアで電子マネーを購入し、カード番号を伝えると、男か
ら「番号が違うようなのでもう一度買ってください」などと言われ、言われるがまま3回にわたり電子マネーを購入してカード番号を伝え、合計20万円の電子マネーの利用権利をだまし取られる特殊詐欺事件が発生した。

④2023年04月18日(松阪署)

4月17日昼過ぎ、松阪市の女性(60歳代)の自宅固定電話に、市の保険係のヤ
マサキを名乗る男から電話で「保険の支払いが多かったので還付金があります。」などと言われ、男の指示通りに金融機関に向かい、金融機関で指定された電話をかけて、電話に出たシミズと名乗る男の指示どおりATMを操作して、現金約50万円を振り込みだまし取られる特殊詐欺事件が発生した。

⑤2023年04月18日(松阪署)
4月17日夕方、多気郡多気町の女性(60歳代)の実父宅の固定電話に役場のタ
ナカを名乗る男から電話があり
「払いすぎた税金が戻ってきます。金融機関に着いたら電話してください」等と言わ
れ、金融機関で電話で男に言われるがままATMを操作し、現金約19万円を振り込んだ。その後、男から別の金融機関に向かうように指示され、別の金融機関においても言われるがままATMを操作し、現金約10万円を振り込み、合計約29万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生
した。

⑥2023年04月20日(松阪署)
4月14日夕方、松阪市の女性(60歳代)の自宅パソコン画面上に、ウイルスの
警告画面が表示され、表示された電話番号に電話をしたところ、マイクロソフトのテクニカルサポートを名乗る男から、ウイルス除去等の費用としてアップルギフトカードを購入するように言われた。

女性の夫が、購入しパスワード等を入力したところ、「使えないのでもう一度カー
ドを購入してください」と言われたため、再度購入してパスワード等を入力し、合計20万円のアップルギフトカードの利用権利をだまし取られる特殊詐欺事件が発生した。

⑦2023年04月20日(鈴鹿署)
令和4年5月21日昼頃、氏名不詳の者らと共謀し、鈴鹿市内の男性(60歳代)
に、「キャッシュカードが不正利用されている。警察官が取りに行く」などとだまし、警察官役として男性方を訪れ男性に封筒を渡し、キャッシュカードや暗証番号を書いた紙を入れさせ、すきを見て封筒をすり替えてキャッシュカードを窃取した男(21歳)を、4月19日、特殊詐欺被疑者として逮捕した。

⑧2023年04月24日(四日市南署)
4月22日夕方、四日市市の女性(80歳代)方の固定電話に、四日市南警察署生
活安全課クリハラを名乗る女から「以前金融機関に勤めていた犯人を調べている。警察官が行くので、指示に従ってあなた名義のキャッシュカードを封筒に入れて保管してほしい」などと言われ、その後、自宅を訪れた警察官を名乗る男にキャッシュカード3枚を手渡したところ、男にカードをトランプにすり替えられ、キャッシュカード3枚をだまし取られる特殊詐欺事件が発生した。

⑨2023年04月26日(四日市南署)
令和5年3月10日、詐欺グループの実行犯らと共謀し、銀行員になりすまして津
市に住む女性(80歳代)宅を訪れ、キャッシュカード2枚をだまし取り、その後、津市内のコンビニエンスストアに設置のATMにおいて、同カードを使用して
、複数回にわたり現金合計約50万円を引き出し盗んだ男(19歳)を、4月25
日、特殊詐欺被疑者として逮捕した。

以上のように、市役所職員・役場職員・警察官を名乗って電話をするものと、「パソコンがウイルスに感染した」と表示されることで、慌ててこの状態を回復しようと連絡先に電話し、その費用としてプリペイドカードを買わせる『サポート詐欺』が多いようです。

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