朝明川は鈴鹿の山々に源を発し総延長約25km流域面積86平方kmの河川である。
中流域に位置する八郷地区では萱生、中村、平津、千代田、山分、広永を貫流し、八郷小学校校歌に「朝明の川は美しく・・・」と唄われ、まさにわれらが川である。

地域内に架かる橋は上流から新小角橋、千代田橋、里橋、八郷橋、山分橋、広永橋の六橋数える。このうち八郷橋(平成22年完成)を除く橋は古くから架けられており、いずれも木造造りであった為、台風や豪雨による洪水で幾度となく流失した。

昭和30年以降逐次コンクリート造りに架け替えられ今日では流失する事は無いが、終戦前後は応急的な復旧工事で巾30㎝の板2枚程度で途中すれちがう事も出来なかった様な橋を渡って通学した事を覚えている人も多いと思う。

■昭和25年 山分橋(木橋)

■昭和30年頃 水あそびのこども

■流失寸前の山分橋

■流失後の復旧工事

■完成間近の山分橋

■昭和36年1月 渡り初め式

昭和36年1月町民待望のコンクリート造りの橋が完成し渡り初め式が行われた。
渡り初め式の先頭を歩かれる方は故大矢知三郎山分町自治会長です。

朝明川は歴史的にも由緒ある川であるが、紙面の都合上続編で紹介する事としたい。
昭和初期頃までは自然と人工のバランスが取れ、水質も良く多くの生き物が生息しこども達が魚取りや水遊びする楽しい環境であったが今ではその様な光景も殆ど見られなくなった。

【写真提供者】 村上操夫さん 鵜野良一さん 大矢知俊子さん