地域の絆・助け合いの大切さをお伝えしているシリーズ17回目は、江戸時代の日本人の生活から学んでみたいと思います。

この文章はインターネットの"国際派日本人養成講座"より抜粋したものです。

 私はこれを読んで大変感動しました。

今までの日本の歴史で学んだことと大きく違います。

しばらく、このお話は継続しますので、是非続けてご覧になって、考えていただきたいと思います。


貧しくとも、思いやりと助け合いの中で人々は幸福に暮らしていた
黒船によって武力でむりやり日本を開国させたアメリカが、初代駐日公使として送り込んだのが、タウンゼント・ハリスだった。ハリスは安政4(1857)年11月、初めての江戸入りをすべく、下田の領事館を立った。東海道を上って神奈川宿を過ぎると、見物人が増えてきた。その日の日記に、彼はこう書いている。

 彼らは皆よく肥え、身なりもよく、幸福そうである。一見したところ、富者も貧者もない。----これが恐らく人民の本当の姿というものだろう。私は時として、日本を開国して外国の影響を受けさせることが、果たしてこの人々の普遍的な幸福を増進する所以(ゆえん)であるかどうか、疑わしくなる。

 私は質素と正直の黄金時代を、いずれの国におけるよりも多く日本において見出す。生命と財産の安全、全般の人々の質素と満足とは、現在の日本の顕著な姿であるように思われる。


ハリス江戸入りの当日、品川から宿所である九段阪下の蕃書調所までの間に、本人の推定では18万5千人もの見物人が集まったという。その日もこう書いている。

 人々はいずれも、さっぱりしたよい身なりをし、栄養も良さそうだった。実際、私は日本に来てから、汚い貧乏人をまだ一度も見ていない。

感想

 ハリスも言っているように、上文の太字に直した箇所ですが、人間の本質の幸せとは、文明開化が全てであるということに疑問を持っていたことです。

 現代の私たちは、真の幸福についてもう一度考え直すためのすばらしいヒントです。

八郷西自治会協議会長 久保田領一郎